なかとく技研

興味のあるテクノロジーや旅行写真などの備忘録

3Dソフトウェア比較 Pix4Dmappr vs MetaShape (続)

前回は蕎麦屋のメニュー(笑)をモデリングしてみましたが、次のケースとして電柱にかかっている標識と、その奥にある建物を入れた状態(画像上に映り込んでいる画像の平均分解能の差が大きい写真)で画像処理をした場合のケースで比較をしてみました。

なお、写真撮影の諸元は前回と同じ条件で行っております。

 

処理結果1:MetaShapeの場合(バージョン1.5.0 ビルド7492)

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三次元点群データ

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3Dモデル(正面から見た場合)

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3Dモデル(上から見た場合)

処理結果2:Pix4Dmapperの場合(バージョン4.3.31)

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三次元点群データ

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3Dメッシュ(正面から見た場合)

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3Dメッシュ(上から見た場合)

私的な考察
前回の記事ではPix4Dmapperは計算できないところは「潔く捨てる」ことで形状を保つような処理を行っていると記載いたしましたが、三次元点群データと3Dメッシュを比較した際、画像分解能が異なる「奥側」の三次元点群の作成は行わず、看板周辺の分解能が一定のところを集約して作成しているように思えます。一方でMetaShapeは想定外として三次元点群データではそれなりに手前から奥まで生成しているのですが、3Dメッシュにした時に出来ない箇所を切り捨ててモデリングを作成していますが、全体的に「丸まった」3Dメッシュとして出力されているのは意外な結果でした。

 

次は海岸の砂など、特徴点が取れにくい写真で比較をしてみようと思います。